およそ40年前、銀座森永へ調理師として入社。
仕事中、腰を痛め医者から「コックは無理」と宣告され 目の前が真っ暗に。
痛みとの戦いの日々の間、大田区の施設や、中学の音楽講師をしていたが,
「料理を作りたい」気持ちを抑えきれず徐々に飲食の世界へ戻る。
ある日、ふと渋谷の公園通りの小さなレストランに入ったことが,その後の人生を変える事となった。
そのレストランの料理は信じられないほど美味しく、私の五感を奮いたたせた。
それがメキシコ料理との初めての出会いだった。
これしか無い!と翌日にはそこで働き始めることに。
当時、実際にメキシコへ行き料理を学ぶ貴重な経験もさせて頂いた。
それは自信と経験を深める素晴らしい経験となった。
現地の料理を見たり食べたりするうちに、益々メキシコ料理の魅力にとりつかれていった。
その後、ほかのジャンルの料理店でも働いたが、
やはりメキシコ料理の魅力にはかなわず。
かつて乃木坂にあったメキシコ料理の名店に入社。
本場メキシコとはひと味違う、アメリカスタイルのメキシコ料理をそこで学ぶ。
幼い頃に千葉の行商人が運んで来たトマトを食べた時からその虜になり、
料理人になってから、メキシコの地で食べたトマトの色と香りの強烈な印象が忘れられず、
人類初めてトマトを食べたのは偶然にもメキシコ人…
という訳で、1997年2月にメキシコ料理をベースにした
「キッチントマト屋」を開くこととなりました。
美味しいトマトを沢山使ったお料理を、ぜひ召し上がりにいらしてください。
キッチントマト屋 シェフ 奥山 明